まさにカタログ!よくできてます!『韓国時代劇カタログ』

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価格:1,575円(税込、送料別)

韓国時代劇カタログ
著者:学研パブリッシング 出版社:学習研究社

誤情報がありそう&校正がゆるそうという先入観から、こういったムック系はなんとなく避けていました(関係者の方々すみません)。でも、この『韓国時代劇カタログ』だけはずっと気になっていたんです。なぜなら愛する「女人天下」が表紙ど真ん中という特上の扱いだからです。

で、気になる中身は、まさに「カタログ!」でした。タイトルどおりといえばそれまでなのですが、けっこう壮観。脇役に至るまで顔写真と俳優名ズラリ。有名人物をどのドラマで誰が演じているかが顔写真とともにズラリ。年表ズラリ。系図ズラリ。コンセプトの一貫っぷりがすごいです。カラー見開き2Pで扱われている官職表などもとても見やすいので重宝しそうです。

オールカラーにて全87作品を収録。2010年発刊なので比較的新しいドラマまで収められており、「イサン」も完全掲載。執筆時点では「トンイ」は放映途中だったようで「全50話予定」と書かれつつ、主要人物などの基本情報はきちんとおさえています。また、李氏朝鮮王朝時代だけでなく三国時代のドラマから順番に載っています。ただし、あくまでもいろいろなドラマの情報を一覧的にまとめたものなので、ひとつのドラマについての深~い情報や史実の検証などはありません。

さて気になる「女人天下」は、巻頭特集ともいえる破格の扱い(感涙)。カラー見開きに並んだキャスト紹介には、なんと士林派重臣アン・ダンまでもが載っているという感動のきめ細かさ。すべてのドラマのページを確認したわけではありませんが、「女人天下」の文章は少なくとも「一応ちゃんとドラマを視聴した人が書いたんだな」と思えるものでした(「女人天下」のDVDのキャッチコピーが、中身を見た人が書いたとは思えないありえなさだったので、こういうのも大切と思います)。

残念なのが、ビジュアルの画質が一定していないこと。「いつの時代の新聞の写真ですか?」と突っ込みたくなるほど粒子の粗い画像が散見します。「っていうか、あーたモニターをデジカメで撮ってそれ載せたでしょ?」というレベルの写真も(笑)。たとえば「女人天下」のタルレの写真なぞは超ヒドイ。荒いうえにブレブレです~。・・・と、お茶目な突っ込みどころもありますが、全体的には非常によくまとめられていると感じました。史劇ファンなら、読んで楽しい、眺めてうれしい一冊になりそうです。

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