書いたあなたはどうなの?と言いたくなりそうな『内訓』の教え

韓国史劇ドラマでわりと頻繁に出てくる『内訓(ネフン)』。側室や嫁いびりの小道具としてお馴染みのアイテムですね♪今日は清く正しい婦女子であるための修身書である『内訓』についてまとめてみました。

編纂したのは、多くの書物を読み、漢文を解するほどの学識を備えた女性として有名な仁粹(インス)大妃(成宗の母)。仏典の翻訳に精力的に取り組んだことでも知られています。そして、女性が守るべき礼節や法度を、中国の『列女伝』『小学』『女教』『明鑑』から要約し、成宗6年(1475年)に完成させたのが『内訓』。仁粹大妃が執筆した原文は漢文でしたが、尚儀チェ氏という人がハングルに翻訳しました。

そういえば、正確には覚えていないのですが、ドラマ「王と妃」で、仲の悪い嫁のユン妃が「『内訓』って私も読みましたけどほとんどが『小学(ソハク)』を写したものだとお見受けしましたわ~」と鼻で笑うようなニュアンスで言ってた記憶があります。

『内訓』の構成は、全3冊7章(言動/父母への孝行/婚礼/夫婦/母親の態度/親戚付き合い/清廉と質素)から成っており、色々な経典の教えや中国のすぐれた女性のエピソードなどとともに述べられているとか。内容をひとことで表すなら「女性は父・夫・息子に従え」というものだそうですが、「王と妃」を見ていると、執筆者ご本人の行動が真反対なのでは?と突っ込みたくなりますね。実際のところは知りませんので、ドラマを見た限りの印象ですが・・・。

ちなみにドラマで出てくる一節は、ほとんどの場合が「女性の4つの徳とは何か?」。格下の内命婦に暗誦させてイビりたくなってきたら、ほら、あなたも重症です。答えは史劇ファンならもう覚えていますよね?「婦徳・婦容・婦言・婦功」ですよ~。

★婦徳(プドク)才能や徳を積むだけでなく、節操を保ち、慎み深く、身を正し、振る舞いに注意し、恥を知る。

★婦容(プヨン)外見が美しいというのではなく、垢やほこりを洗い流し、身だしなみを清潔に保ち、心の汚れもなくす。

★婦言(プオン)弁舌が滑らかで雄弁ということではなく、師の話し方を見習い、不必要なことや人が嫌がることは口にせず、ゆっくりと話す。

★婦功(プゴン)手先が器用ということではなく、織物を勤勉の証としてたしなみ、誠意を込めた料理を盛り付け、心を込めて客人をもてなす。

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