なじみのない?人選が新鮮な『朝鮮史の女たち』


朝鮮史の女たち
著者:成律子 出版社:筑摩書房

古朝鮮時代から近代まで、歴史に名を残す女性たちの逸話を集めた一冊。同じ著者による『朝鮮女人曼荼羅―朝鮮史を彩った女たち』という書籍よりも前の1986年に出版されたものです。

昨今のドラマブームにまったく左右されていない人選なので、ドラマで見たことのない古い時代の女性やなじみのない女性たちも多く、新鮮に感じる顔ぶれでした。有名どころでは、善徳女王、ファン・ジニ、イ・スンシン(李舜臣)将軍の母、女流作家の申師任堂などが取り上げられています。

一章を割かれている人と、一節だけの人と、ボリュームはさまざま。善徳女王は一節、ファン・ジニは一章使われています。特に古代部分は言い伝え的なエピソードも多いので、純粋に読み物として楽しんだほうがよいのではと感じました。現在の入手方法は古本に限られていますが、お安く買えます。

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