王后+側室のことなら『王妃たちの朝鮮王朝』

【送料無料】王妃たちの朝鮮王朝 [ 尹貞蘭 ]

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価格:4,968円(税込、送料込)

『王妃たちの朝鮮王朝』
著者:尹貞蘭 訳者:金容権 出版社:日本評論社

韓国歴史ドラマをいくつか見たほとんどの女性が思うのが「この王妃様のことをもっと知りたい!」ではないでしょうか。もちろん側室も・・・。とはいえ、頼りの『朝鮮王朝実録』でさえ王妃の紹介はちょこっとだけ。側室に至っては名前が出てきたらラッキー!てな程度です。各ドラマのムックを買えばもう少し詳しいけど満足はできない。『朝鮮王朝史』は高価なのに2巻もあるし・・・。

そんな物足りなさを感じている方にぴったりなのがこの『王妃たちの朝鮮王朝』。さすがに王妃全員とまではいきませんが、ドラマでよく取り上げられる主要な方々はほぼカバーしています。最近出た本なので文体も読みやすい。王妃に絡めて側室の話がちらりと出てくるのもうれしい限り。今の時点では、一人の王妃様にここまでページを割いている本は少ないと思うので、王室女性のことを詳しく知りたいなら価値ある一冊だと思います。王妃の変遷を通じて李氏朝鮮の歴史を辿っていくこともできます。購入のネックは価格ですね(4830円)。

あと、基本的にこういった歴史本は、『実録』に加えてそれ以外の野史の内容も取り混ぜられています(史実とされることだけを知りたいなら『実録』読め!ってことになりますよね)。「ほぼこういったことだとされている」「このように言い伝えられている」「あれ?wikiやその他の情報と違う!」的な情報も混じっていると思われますので、その前提で読んだほうがよいです。

個人的に印象に残った一節は、張禧嬪と仁顕王后のことを取り上げていた部分です。「仁顕王后のしとやかさが伝えられているが、良家の両班の王妃は何もしなくても政治勢力が守ってくれた。そうでない身分の者は積極攻勢にでないと対抗できなかった」といった内容が書かれていて、一人しみじみとしてしまいました。

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